アッサラーム アライクム(あなたに平安あれ)
こんにちは、日本人ムスリマのAyaです。
前編では、ハラールの基本的な考え方と、「食」に関する具体的なルールについて、お話ししました。
今回は、私たちの日々の生活の中に密接に関わっている「食べものに限らないハラール」を見ていきましょう!
Aya考え方、行動が今日から変わるかも!
【前編のおさらい】ハラールとハラームの、基本のキ
本題に入る前に、大切な言葉の意味をもう一度だけ確認しておきましょう。
- ハラール(Halal): 「許されたもの」であり、神様が私たちの心と体にとって「善い」と認めたもの。
- ハラーム(Haram): 「禁じられたもの」であり、私たちに「害」を及ぼすもの。
そして、大切な大原則は「明確にハラームとされていないものは、基本的にすべてハラール(OK)」ということでした。
(ただし、怪しいと思うものは避けるのがベスト。)

食を超えたハラール:人生をより良く・社会をより良く
「ハラール」という神様からの「良いもののお墨付き」は、私たちの食べ物だけではありません。
ハラールな選択をすることは、私たちが、日々何を稼ぎ、何を語り、誰を愛し、そして、何を身にまとうか…
Aya食べ物以外のハラールについて見ていきましょう!
ハラールな収入

イスラムは、私たちが金銭的に豊かになることを、決して禁じてはいません。
むしろ、正しい努力によって得られた富は、神様からの「祝福(バラカ)」であると、考えます。
ただし、その「稼ぎ方」には、譲れないルールがあります。
それは、「誰かを、傷つけたり、搾取したりしてはならない」ということです。
- 利子(リバ)や、詐欺、不正な取引は、ハラームです。
なぜなら、これらは弱い立場の人々を、さらに苦しめ、社会に、不公平と不和を生み出す原因だからです。
- 正しい労働と、公正な取引によって得られた収入はハラールです。
誠実、正当な労働や取引で得たお金には神様からの、本当の「祝福」があります。
ハラールな言葉
私たちの「舌」は、人を、天国へと導くこともできれば、地獄へと突き落とすこともできる、両刃の剣であると、イスラムは教えます。
だからこそ、使い方には最大限の注意が払われるべき。
預言者ムハンマド(彼に平安と祝福あれ)の言葉にこんなものがあります。
アッラーと最後の日を信じる者は、善いことを語るか、さもなくば沈黙すべきである。
良いことを言えないのなら喋るな!というとても強力な言葉。
- 嘘、悪口、陰口、そして、無駄なおしゃべりは、慎むべき行為。
これらは、人間関係を破壊し、その人自身の心も、少しずつ、曇らせていきます。
- 真実を語ること、人を励ます言葉、そして、知識を分かち合う言葉は、ハラールです。
もし、語るべき善い言葉がないのなら「沈黙」を選ぶこと。
それくらい言葉の重要性をイスラムでは教えています。

ハラールな関係
イスラムは、人間関係の基本を「敬意」、「責任」の上に築き上げます。
特に、男女の関係においては、その神聖さを守るための明確なガイドラインが示されています。
- 婚姻関係に基づかない、無責任な肉体関係は、ハラーム。
互いの尊厳を傷つけ、家庭という、社会の最も大切な礎を、揺り動かしかねないからです。
- 婚姻(ニカー)によって結ばれた、健全なパートナーシップは、ハラール(むしろ推奨)。
これは単なる恋愛関係ではなく、互いの不完全さを補い合い、共に、アッラー(至高にして崇高な御方)が示した道を歩んでいく、「魂の半分」を見つける神聖な契約で責任を伴うものです。

ハラールな装い・服装
ムスリムの服装、特に、女性のヒジャブについて、多くの人は「制限」や「抑圧」という言葉を、思い浮かべます。
でも、その本質は、全く逆。
「Hyper Sexualised Society(過度に性的対象化された社会)」である現代が本当に自由でしょうか?
広告業界が「性=売れる」の構図を常に追求し、女性を性的対象としてオブジェクト化している、女性が身につける布の範囲がどんどん減っていくこと、これって本当に女性にとって良いことでしょうか?
Aya私としては、ただ男性がもっとみたいから、勘違いさせられてるだけじゃない?と思ったりします。。。
男の信者たちに言ってやるがいい。「(自分の係累以外の婦人に対しては)かれらの視線を低くし,貞潔を守れ。」それはかれらのために一段と清廉である。アッラーはかれらの行うことを熟知なされる。
信者の女たちに言ってやるがいい。かの女らの視線を低くし,貞淑を守れ。外に表われるものの外は,かの女らの美(や飾り)を目立たせてはならない。それからヴェイルをその胸の上に垂れなさい。
このように、イスラム教では貞潔・貞淑を守ることは男女ともに義務とされます。
- 慎み深く、清潔で、そして、品格のある服装は、ハラール。
これは「外見の美しさだけで、判断しないで」という、静かで、しかし、力強い「宣言」だと感じます。
Aya初めてヒジャブを付けた状態で日本に一時帰国した時、人生で1番自由だと感じました。この感情は、きっと一生忘れないと思います。
この話については、こちらの記事で体験談について詳しく書いています。
ハラールな服装とは、内面にある、本当の知性や、人格など、を外見だけで判断する外野から大切に「守る」ことができる素晴らしい装いです。
そして、自分の美しさ等について、限られた人(配偶者や家族など)だけに見せる大切なもの、外野には何も言わせない、という自分でコントロールを取り戻す方法とも感じます。
ヒジャブで「真の自由」を手に入れた話|日本人改宗ムスリマの体験談

今日からできる「ハラールな暮らし」ミニチェックリスト
『ハラールな暮らし』を、私たちの日常にどう取り入れていけばいいか、簡単なチェックリストを作ってみました。
まずは、小さな一歩から一緒に始めましょう!
食べ物
ムスリム:原材料を確認し、避けるべき成分がないか確認する
みんな:より自分の健康に良いものを選ぶ
お金の使い方
収入も支出も正しい方法かどうか意識する
人間関係
誠実さと約束を守る心を大切にする
言葉の使い方
嘘や悪口を手放し、善い言葉を選ぶ
身だしなみ
慎みと清潔感ある服装を心がける
(ムスリマの方でヒジャブに苦戦している方、きっともうすぐ自信を持てる日が来ます Insha Allah)
Ayaできることから取り入れてみるだけで、日常が少しずつ「心地よい暮らし」に変わっていくはず
おわりに:ハラールはより良い人生への「招待状」
前編で私は「ハラールは、制限ではなく、神様からの贈り物だ」と書きました。
ハラールとは、私たちの自由を奪う「禁止」のリストではなく、神様がわたしたちを悪いことから守ってくれるという温かいものだと感じてもらえていたら嬉しいです。
ハラールな選択を一つひとつ重ねることで、生活にはバラカ(祝福)が訪れます。
逆に、ハラーム(禁止されたもの)を避けることにもまた、大きな報酬があるんですよ。
ハラールって「より良い人生への、招待状」、そんなふうに思えてきませんか?
今後、ハラールの逆、ハラーム(禁止されていること)についても記事を書きたいと思っているのでお楽しみに。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
この記事でお伝えした良いことは、すべてアッラー(至高にして崇高な御方)からのもの。
至らない点や間違いがあったとしたら、それは私の未熟さによるものです。
ここまで読んでくださったあなたにとって、何か一つでもプラスになることを祈っています。
Ayaアッサラーム アライクム
(あなたの上に、平安がありますように)
当ウェブサイトで扱う内容は非常に奥深く、専門家の方々が長年研究を重ねている分野です。共有している情報は、あくまでその広大な知識への入り口として、私自身の学びを元にまとめたものです。
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なお、ブログ内で使用している敬称については、こちらのページで詳しく解説しています。


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