アッラーってどんな神様?イスラム教の「唯一神」を優しく解説します

アッラーってどんな神様?イスラム教の「唯一神」を優しく解説します

アッサラーム アライクム(あなたに平安あれ)
こんにちは、日本人ムスリマのAyaです。

「イスラム教」と聞くと、多くの人が「アッラー」という神様の名前を思い浮かべるかもしれません。

あとは、『アッラーフ・アクバル』という言葉が、ニュースや映画などで過激なイメージと結びつけられていたり…。

どこか遠い存在のように感じたり、厳しい戒律を与える少し怖い神様というイメージがあるかもしれません。

この記事では、そんな「アッラー」という名前とその存在について、もっと身近に、そしてその温かさに触れていただけるように、3つのポイントで解説していきます。

Aya

記事を読み終える頃には、「アッラーって、実はすごく慈愛に満ちた存在なんだ」と感じていただけるはずです

目次

「アッラー」はイスラム教だけの特別な神様の名前?

まず、「アッラー(Allah)(至高にして崇高な御方1という言葉。

なんだか特別な「イスラム教の神様の名前」のように聞こえるかもしれませんが、実はこれ、アラビア語で「神(The God)」という意味なんです。

つまり、イスラム教徒専用の神様の固有名詞というわけではありません。

Aya

アラビア語を話すキリスト教徒の方々も、聖書に出てくる神を「アッラー」と呼ぶよ

実はキリスト教のジーザス(アラビア語名ではイーサ)が当日使っていた古代アラム語で神様はAlaha、もしくはElahと呼んでいたんだって

「アッラー」と聞いても、まずは「“神様”のことをアラビア語で言っているんだな」と思っていただくだけで、ぐっと親しみが湧いてきませんか?

でも、イスラム教徒にとって「アッラー(至高にして崇高な御方)」は、ただの“言葉”以上の特別な意味を持っています。

それは、神様が持つすべての美しいお名前や性質をすべて含んだ、「最も偉大で、最も包括的な名前」だと考えられているからです。

ムスリムが信じる「唯一の神」3つの特徴

では、イスラム教が信じるアッラー(至高にして崇高な御方)とは、具体的にどのような存在なのでしょうか。

クルアーン(聖典)には、その本質が明確に記されています。

大切なポイントを今回は3つに絞って見ていきましょう。

① 性別も形もなく、唯一無二の存在

イスラム教が考える神様は、人間のように性別を持っていたり、何かの姿や形をしていたりすることはありません。

偶像崇拝が厳しく禁じられているのも、そのためです。

アッラー(至高にして崇高な御方)は、私たちが想像するどんなものとも似ていない、完全に唯一無二の存在だとされています

かれに比べられるものは何もない。かれは全聴にして凡てを見透されるお方である。
クルアーン 42章 ash Shuraa11節抜粋

そのユニークさは、「アッラー」という言葉そのものにも表れています。

たとえば英語で神は“God”ですが、複数形にすると“Gods”になりますよね。

アラビア語の「アッラー」には、複数形が存在しません

さらに、アラビア語の名詞には男性形・女性形といった形で2つに分けられますが、アッラーについてはそのどちらでもありません。

言葉の作りそのものが、神は絶対に「一人」であり、性別を超えた存在であることを示している、とてもユニークな名前なんです。

② 産むことも、産まれることもない絶対的な存在

キリスト教では神の子としてイエスが存在しますが、イスラム教ではアッラー(至高にして崇高な御方)は「親」も「子」も持ちません。

誰かから産まれたわけでもなく、また何かを産むこともない。

完全に自立し、誰にも何も依存しない絶対的な存在、それがアッラー(至高にして崇高な御方)です。

クルアーンの中の非常に短い章に、その特徴が凝縮されています。

言え,「かれはアッラー,唯一なる御方であられる。
アッラーは,自存され,御産みなさらないし,御産れになられたのではない,
かれに比べ得る,何ものもない。」

クルアーン 第112章 アル・イクラース

③ 全てを創造し、全てをご存じの存在

アッラー(至高にして崇高な御方)は、この世界のすべてを創造した「創造主」です。

そして、私たち人間のことも、もちろん全てご存じです。

面白いのは、私たちが「何をしたか」という目に見える行動だけでなく、「なぜそうしようと思ったか」という心の中の意図まで、すべて評価してくださる点です。

神様は人間が弱い存在であることを知っています(人間を作ったのですから、当たり前ですよね)。

あなたがたが言葉を隠していても,またそれを表わしても,かれは本当に胸の中のものを知っておられる。

クルアーン 67章 al Mulk 13節

だから、たとえ何か悪いことをしてしまったとしても、心から「変わりたい」と願い努力する、その意志を汲み取ってくれるのです。

行動だけでなく、その裏にある気持ちや志まで見ていてくれる。

そう思うと、なんだか心強く感じませんか?

このように、絶対的な存在でありながら、私たちの弱さにも寄り添ってくれる。

そう考えるとイメージの神様よりもずっと優しい面が多いね

神様の「優しさ」に触れる、99の美しい名前

アッラー(至高にして崇高な御方)が、ただ厳格で絶対的なだけの存在ではないことは、その「名前」を知ることでより深く感じられます。

イスラムでは、神様の特徴をより深く理解するために、「アスマー・ウル・フスナー(アッラーの最も美しい99の御名)」が伝えられています。

「アッラー」が神様ご自身の名前(固有名詞)でもあるのに対し、この99の名前というのはアッラーがどんなお方なのかを教えてくれる「属性」や「性質」を表す名前なんです。

 つまり、他のすべての美しい名前は、この「アッラー」という一つの名前に繋がっている、という関係です。

今回は99の名前のうち、いくつかご紹介しますね。

  • 最も慈悲深い(アル=ラフマーン)
  • 最も情け深い(アル=ラヒーム)
  • 最も愛にあふれる方(アル=ワッドゥード)
  • 平安の源(アッ=サラーム)
  • 全知なるお方(アル=アリーム)

どうでしょうか?

これらの名前にふれると、アッラー(至高にして崇高な御方)がいかに慈愛に満ち、私たちの幸せや平安を願ってくださる存在であるかが、じんわりと伝わってくるかと思います。

厳しいというイメージとは、少し違う優しい素顔が見えてきませんか?

Aya

※アッラーの99の名前については、また別の記事で詳しくご紹介したいと思っています、お楽しみに!

Allah アッラー

まとめ:アッラーとは、私たちを一番に理解してくれる存在

今回は、イスラム教徒が信じる唯一神「アッラー」についてかんたんに解説してみました。

  • 「アッラー」はアラビア語で「神」という意味
  • 性別や形がなく、何にも依存しない絶対的な唯一の存在であること
  • 「99の美しい名前」が示すように、非常に慈悲深く、私たちの心を理解してくれる温かい存在であること

イスラムの教えは、この偉大で、かつ慈愛に満ちたアッラー(至高にして崇高な御方)にすべてを委ね、その導きに従って生きることを目指すものです。

決して怖い神様ではなく、むしろ私たち人間を創り、誰よりも私たちのことを理解してくれている、一番の味方とも言える存在なのです。

では、その神様からのメッセージは、どのように私たちに届けられているのでしょうか?

次の記事では、1400年間一文字も変わっていない「奇跡の書」、聖典『クルアーン(コーラン)』の驚くべき秘密を紐解いていきます。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

この記事でお伝えした良いことは、すべてアッラー(至高にして崇高な御方)からのもの。
至らない点や間違いがあったとしたら、それは私の未熟さによるものです。

ここまで読んでくださったあなたにとって、何か一つでもプラスになることを祈っています。

Aya

アッサラーム アライクム
(あなたの上に、平安がありますように)

当ウェブサイトで扱う内容は非常に奥深く、専門家の方々が長年研究を重ねている分野です。共有している情報は、あくまでその広大な知識への入り口として、私自身の学びを元にまとめたものです。
もし内容に間違いなどお気づきの点がありましたら、コメント欄などで参考文献を添えて、優しくご指摘いただけますと幸いです。

なお、ブログ内で使用している敬称については、こちらのページで詳しく解説しています。

アッラーってどんな神様?イスラム教の「唯一神」を優しく解説します

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
Aya
シドニー在住 日本人ムスリマ
学生時代の留学がきっかけで改宗。
ブログ「イスラムのとびら」では、イスラムの奥深さやムスリムのリアルな暮らしを発信しています。
この場所が、あなたにとって新しい気づきと出会う“とびら”になれば嬉しいです。

お気軽にご連絡ください

コメントする

目次